OpenAI、Google、Midjourney、Black Forest Labs FLUX.2、Stability AI Stable Diffusion、Adobe Firefly の画像・動画生成AIにおける、商用利用の可否、出力の所有権、クレジット表記、 賠償責任(インデムニティ)、データ利用を公式利用規約に基づき整理。2026年7月時点の最新情報を確認できます。
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2026年7月現在、画像・動画生成AIを業務・商用で使う際に最も気になるのは「このモデルで生成した画像を、本当に商用利用できるのか?」という点です。各社の利用規約(Terms of Service / API Agreement)には、出力の所有権、商用利用の可否、クレジット表記、賠償責任(インデムニティ)、データ利用に関する条件が記載されています。
本記事では、主要な画像・動画生成AI OpenAI(DALL-E / GPT Image)・Google(Imagen / Veo)・Midjourney・Black Forest Labs(FLUX.2)・Stability AI(Stable Diffusion)・Adobe Firefly の公式条件を整理します。ただし、本記事は法律情報を提供するもので、法律アドバイスではありません。具体的な契約判断や権利判断は、必ず各社の最新規約および法務専門家にご確認ください。
注意:規約は変更される可能性があります
本記事の情報は2026年7月時点の公式情報に基づくものです。AIサービスの利用規約は頻繁に更新されます。実際に商用利用する前に、各社の最新の利用規約を直接確認してください。
対象製品: API、ChatGPT、DALL-E
確認規約: OpenAI Business Terms / Terms of Use(2026年7月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商用利用 | API 利用であれば、Customer Applications として商用展開可能 |
| 出力の所有権 | 「As between you and OpenAI, you own the Output. OpenAI hereby assigns to you all its right, title, and interest, if any, in and to Output.」API 顧客は OpenAI から Output の権利を譲渡される |
| クレジット表記 | 基本的に不要だが、API 経由で返す場合、ユーザーに AI 生成を開示するよう法令順守が必要な場合がある |
| インデムニティ | API 顧客向けに、第三者の知的財産権侵害クレームに対する補償を規定。ただし、商標権侵害、改造、第三者素材の組み合わせ、Input に権利がない場合などは除外 |
| データ利用 | API では、OpenAI は Service 提供・法規制・濫用防止のためにのみ Customer Content を利用。Service 改善には使用しない(明示同意がない限り) |
| 特記事項 | Output が他のユーザーと類似する可能性があることは免責。ChatGPT Voice Output は非商用のみ |
参考リンク: OpenAI Business Terms / OpenAI Terms of Use / Service Terms
対象製品: Google Cloud Vertex AI Imagen / Veo、Gemini API
確認規約: Google APIs Terms of Service / Gemini API Additional Terms(2026年7月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商用利用 | 有料の Cloud 請求付きプロジェクト経由で商用利用可能。無料の Google AI Studio や無料枠は「評価・テスト目的のみ」または制限あり |
| 出力の所有権 | 「Google won't claim ownership over that content.」ただし、同じ・類似のコンテンツを他者に生成する権利を Google が留保 |
| クレジット表記 | 法的に必要な場合、API 利用者はユーザーに帰属・開示を行う必要がある。EU・EEA・英国では「Paid Services」に関するデータ取り扱い条項が適用 |
| インデムニティ | Google Cloud の Generative AI サービスに対し、Google は「業界初の著作権関連補償(Copyright Indemnity)」を謳っている。ただし、適用条件や上限は Cloud 契約に依存 |
| データ利用 | Paid Services では、プロンプト・出力を Google 製品の改善に使用しない。無料枠では、改善・開発のために利用・人間レビューされる可能性がある |
| 特記事項 | 有料か無料かでデータ取り扱いが大きく変わる。無料の Google AI Studio で生成した画像を商用に流用するのはリスク |
参考リンク: Google APIs Terms of Service / Gemini API Additional Terms / Google Cloud Service Terms
対象製品: Midjourney Web / Discord サービス
確認規約: Midjourney Terms of Service(2026年7月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商用利用 | 有料会員(Basic / Standard / Pro / Mega)であれば商用可能。無料トライアルは 非商用(CC BY-NC 4.0) |
| 出力の所有権 | 「You own all Assets You create with the Services to the fullest extent possible under applicable law.」ただし、Midjourney に対し「永久・世界的・非独占・再許諾可能な」コンテンツ使用権を付与 |
| クレジット表記 | 原則不要だが、CC BY-NC 4.0 の場合はクレジットが必要 |
| インデムニティ | なし。著作権侵害クレームに対する補償は規定されていない |
| データ利用 | プロンプト・アップロード画像・出力をモデル学習・改善のために利用。一般的なオプトアウトは消費者プランではない |
| 特記事項 | 年間売上 $1,000,000 USD を超える企業は、社内で使用する場合も Pro または Mega プラン が必要。イメージの公開・非公開は Stealth Mode で制限可能 |
参考リンク: Midjourney Terms of Service / Using Images & Videos Commercially
対象製品: FLUX.2 API(fal.ai / BFL API) / オープンウェイト
確認規約: BFL API Agreement / FLUX Non-Commercial License / FLUX Commercial Weights License(2026年7月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商用利用 | API 経由であれば、全利用に商業権利が含まれる。自己ホストの場合は、FLUX.2 [dev] / FLUX.2 [klein] 9B は非商用ライセンス、商用ライセンスが必要 |
| 出力の所有権 | API では「Company claims no ownership rights in and to the Outputs, and Developer and Users may use the Output for their own personal or commercial purposes.」 |
| クレジット表記 | API では不要。オープンウェイトの再配布時には「Powered by Stability AI」のようなクレジット表記が必要な場合がある |
| インデムニティ | 公式に明示された補償条項は確認されていない |
| データ利用 | 商用 API 利用時のデータ取り扱いは、BFL プライバシー・API 規約に依存 |
| 特記事項 | 自己ホストで「FLUX.2 [klein] 4B」は Apache 2.0 で自由な商用利用が可能。FLUX.2 [dev] は非商用ライセンスなので、商用には API 経由または商用ライセンス購入が必要 |
参考リンク: BFL Self-Serve Dev License / BFL Open Weights Licensing / FLUX Non-Commercial License
対象製品: Stable Diffusion 3.5 / 3 / SDXL 等(オープンウェイト) / Stability AI API
確認規約: Stability AI Community License / Stability AI API Terms of Service / CreativeML Open RAIL-M(2026年7月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商用利用 | SD 1.5 / SDXL は CreativeML Open RAIL-M で無制限に商用可能。SD 3 / 3.5 は Community License で、年間売上 $1M 未満の組織であれば無料で商用利用可能。超過時は Enterprise ライセンスが必要 |
| 出力の所有権 | 「As between you and Stability, you own the Content that you generate using the Services to the extent permitted by applicable law.」 |
| クレジット表記 | モデルや派生モデルを第三者に配布・提供する場合、ライセンスのコピーと「Powered by Stability AI」のクレジット表記が必要 |
| インデムニティ | 公式に明示された補償条項は確認されていない |
| データ利用 | API 利用時は、サービス改善のために Content やメタデータを利用する可能性あり。自己ホストでは Stability にデータが渡らない |
| 特記事項 | モデルの出力を使って「基盤的生成AIモデル」を作成・改善することは禁止。Open RAIL-M には利用制限条項が付随 |
参考リンク: Stability AI License / Stability AI API Terms of Service / SD 3.5 License
対象製品: Adobe Firefly 画像・動画生成、Creative Cloud
確認規約: Adobe Generative AI Product Specific Terms / Adobe Firefly Legal FAQs(2026年7月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商用利用 | Creative Cloud 加入者であれば、Firefly 機能を使用して生成した画像を商用利用可能 |
| 出力の所有権 | 「As between the parties and subject to Adobe's rights in Inputs: (a) Customer retains any intellectual property and other rights in Input; and (b) Customer owns Output.」 |
| クレジット表記 | 原則不要 |
| インデムニティ | Creative Cloud for teams / enterprise の Pro Plus または Edition 4 プランの場合、Firefly 出力に関する著作権・商標・パブリシティ権・プライバシー権侵害クレームに対する補償を提供。ただし、出力の改変・組み合わせ・違法使用・コンテクストなどは除外。上限は $10,000/出力またはクレーム |
| データ利用 | Adobe は、顧客データを「生成AIモデルの学習」に使用しない(明示同意または顧客専用のサービス提供目的を除く)。ただし、GenAI 機能の性能向上のため、入力・出力を処理・評価・保存する可能性あり |
| 特記事項 | 学習データには Adobe Stock や著作権が切れたパブリックドメインを使用していることを強調。パーソナルプランではインデムニティが適用されない |
参考リンク: Adobe Generative AI Product Specific Terms / Adobe Firefly Legal FAQs / Adobe General Terms of Use
| モデル | 商用利用 | 出力所有権 | クレジット | インデムニティ | データ学習利用 | 売上閾値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| OpenAI API | 可 | ユーザー所有 | 不要 | API 顧客向けあり(条件あり) | 改善に使用しない | なし |
| Google (有料) | 可 | ユーザー所有 | 不要(法令順守のみ) | Cloud 向けあり(条件あり) | 改善に使用しない | なし |
| Midjourney (有料) | 可 | ユーザー所有 | 不要 | なし | 学習に使用 | $1M 超は Pro/Mega |
| FLUX.2 API | 可 | ユーザー所有 | 不要 | なし | 規約依存 | なし |
| Stable Diffusion (SD3/3.5) | 可($1M 未満無料) | ユーザー所有 | 再配布時必要 | なし | 改善に使用可能性 | $1M 超で Enterprise |
| Adobe Firefly | 可 | ユーザー所有 | 不要 | エンタープライズ向けあり(条件あり) | 学習に使用しない | プラン依存 |
多くの規約では「Output はユーザーが所有する」と記載されています。しかし、これはサービス提供者との契約上の権利であって、著作権法が AI 単独の生成物を保護するかどうかは別の議論です。米国 Copyright Office では、人間の創作性が含まれていない AI 生成物は著作権登録できないとする見解が示されています。
Midjourney の無料トライアルは非商用(CC BY-NC 4.0)。Google の無料枠はデータが学習利用される可能性がある。OpenAI API(有料)と ChatGPT Plus(有料)では商用条件が同じでも、Input/Output のデータ取り扱いが異なる場合があります。プラン名に惑わされず、API 利用規約を確認してください。
OpenAI や Adobe のインデムニティは、著作権・商標・人格権・プライバシー権の侵害クレームに限定されています。ただし、以下は除外されることが多いです。
インデムニティは「最終防衛線」であり、最初から権利を侵害するような使い方をしても適用されません。
FLUX.2 や Stable Diffusion は「オープンウェイト」として配布されていますが、モデル重みのライセンスは商用利用を許可するものもあれば、非商用制限があるものもあります。さらに、それらを使う fal.ai や Runway などの API プラットフォーム では、プラットフォームの利用規約が追加で適用されます。モデル提供者のライセンスと API プラットフォームの規約、両方を確認してください。
EU AI Act や一部の国・サービスでは、ユーザーが AI 生成コンテンツと対話していること、AI 生成画像が使われていることを開示する義務があります。生成した画像を使用する際に、AI 生成を明示するラベル・メタデータを付与することが推奨されています。
A1. 各モデルの利用規約では、OpenAI・Google・Midjourney(有料)・Adobe・Stability AI は「ユーザーがOutputを所有する」「所有権を主張しない」と規定しています。ただし、これはサービス提供者との契約関係であり、米国などでは「純粋にAIが生成した作品」に人間の創作性がない場合、著作権法上の保護が認められない可能性があります。契約上の所有権と著作権法上の保護は別問題です。
A2. 公式に「著作権・商標・人格権侵害に関する賠償責任(インデムニティ)」を謳っているのは OpenAI API 顧客向けと、Adobe Firefly のエンタープライズプラン向けです(条件あり)。ただし、これらも商標侵害や改造・組み合わせによる二次的利用などは除外されています。利用規約を直接確認し、法務専門家に相談することを推奨します。
A3. Midjourney は無料トライアルで生成したアセットを非商用(CC BY-NC 4.0)としています。Google の無料枠や OpenAI の無料枠では、サービス全体の利用規約に従いますが、各社とも「無料プランであっても商用利用可能な場合が多い」一方で、データの学習利用や品質保証の差があります。有料のAPI経由で利用すると、より明確な権利付与や賠償条項がつくことが多いです。